松永×光秀(現パロ)
不機嫌そうな相手の顔が目の前にある。憮然としていて愛想もくそも無い表情で睨み付けてくる。 「何故貴方がここに?」 そんな相手をにやにやと楽しそうに眺めている。 「私はただの客だよ。もてなしたまえ。」 昼下がり、人のいない小さなカフェ。そこのマスターが目の前の逆に不機嫌そうな表情をして見せる。 「生憎この店は今は休憩中ですよ。」 「そんな事は入り口に何も書かれてはいなかったが?」 「今そうなりました。すぐそうなりました。」 目の前の客である所の松永久秀を、この小さなカフェの店主である所の明智光秀が、手をひらひらと振って追い返そうとする。 「休憩だと言うなら、今から私と一緒に珈琲でも飲まないかね」 「誰が貴方なんかと!?」 相手の誘いを食い気味に拒否をする。 「解りませんか?貴方が嫌だから店を閉めることを決めたのに、何故そんな貴方と一緒に珈琲等……!!」 予想道理の相手の反応に満足そうに笑って、スーツの胸ポケットから取り出した煙草を加える。 「この店は禁煙ですよ。」 くわえた煙草を引っ付かんで店のごみ箱に投げ捨てた。 「つれないね。」 「私は貴方が大嫌いですから。」 「私はそんな卿を案外気に入ってるのだがね」 「迷惑です。」 言葉を再び食い気味に否定され、つれないね、と苦笑して再び煙草をくわえて見せた。